スペース倶楽部vol.184(2021/9)
★★コロナ過における建築事情★★
新型コロナの猛威が続く中、ワクチンの接種が少しずつ進みやっと平常な日常に戻れることと期待しておりましたが、夏休み・お盆の帰省をきっかけとし、また爆発的に感染者が全国に拡大してしまっております。ワクチンも3回及び毎年の接種が必要になりそうな状況下で終息が見えない日々が続き、しばらくは新型コロナと共生して過ごしていくこととなりそうですね。そんなコロナ渦での建築事情についてですが、ニュースなどで耳にされている方も多いかと存じますが、建築業界では「ウッドショック」と言われ木材の不足により輸入木材価格が異常な高騰を見せております。要因は、日本でも在宅ワークが進み都心から少し離れた郊外で一戸建を建てる方の需要が増えているのと同様に、もっと早い段階で米国や中国などで戸建需要が高まり木材が不足し、輸入に多くを頼っている日本ではその影響がもろに出ているという状況です。日本は林業が盛んなイメージではありますが、建築に使われる柱材は6割、横架材は9割が輸入に頼っているのが現状のようです。
取引をしているハウスメーカーさん数社にお話を伺うと、2020年春に新型コロナで騒がれた直後は、やはり打合せが難航し進まないケースが多く一時期は厳しい状況になったそうですが、2020年秋ごろからは通常に近い状況に戻り、逆に前述の戸建建築の需要が増え売上も好調だった様です。2021年4月頃から「ウッドショック」は影響を受け始め7月からは請負単価を少し上げざる負えない状況に陥っているそうです。もともとここ数年は建築単価が少しずつ上がっておりましたので、おそらく一度上がった単価が下がるには相当時間がかかる為、しばらくは上がり続けてしまうのでは無いかとの見解が多いです。
弊社においてはここ数年で老朽化による建替えのご相談を受ける機会が非常に増えて来ておりますが、コロナ渦においては、お部屋探しをする方の需要(間取り、設備、立地等)も大きく変化してきておりますので、将来の需要にマッチした建物への建替えを検討するきっかけになっているオーナー様も多いです。 建替えには立退き交渉や定期借家への切替えなど時間も長期スパンで掛かりますので、まずは検討を始める第一歩として、建替後の収支表や間取りプラン等の作成は無料ですることが可能ですので、気軽に弊社までお問合せ頂ければと思います。 その土地に見合った構造・広さ・設備・特徴など一緒に考えていければ幸いです。
株式会社スペース