スペース倶楽部vol.144(2018/04)
今月は「東京都の賃貸需要」についてご案内致します。
★★★東京都の人口割合と賃貸需要★★★
今年の賃貸繁忙期もピークを過ぎました。昨年を上回るお客様が部屋を探されたことにより、弊社の取扱件数も昨年を上回ることができました。これもオーナー様の格別なご理解により、募集業務が出来たことによると感謝しております。ありがとうございました。さて、人口は減っていると言われ続けておりますが、東京都の人口はどうなっているのでしょう。
日本の人口は減っていますが、東京都の人口は増えています。東京都の人口は2018年2月時点で1375万人、2位の神奈川県の約1.5倍です。日本の人口の約10%、10人に1人が東京都に住んでいることになります。日本全体の人口密度は平均すると1k㎡の中に340人ですが、東京都は 約6,200人/
k㎡、全国平均の18倍です。2位の大阪府と比べても1.3倍、3位の神奈川県と比べても1.6倍です。いかに東京都に人が密集しているかが分かります。一番密度が高いのは豊島区で、約23,000人/k㎡です。続いて中野区、荒川区が高く、この3区は人口密度が20,000人/k㎡以上となっている地域です。
人口の増減は、他の地域⇔東京都への引っ越す社会増減と、出生と死亡の自然増減の2つに分かれます。2012年以降は東京都に引っ越してくる人が増え続け、江東区・杉並区・世田谷区・大田区は毎年約 3,000人が他地域から引っ越してきています。この4区は都心に近く便利かつ家賃とのバランスが良いので多くの人に選ばれています。23区以外では府中市・八王子市・町田市に引っ越してくる人が多く、都心までの距離はありますが、その分家賃・価格がお得で広々ゆったりと住めることが選ばれている理由です。
今後、日本全体の人口は17年後の2035年には1億1212万人になり、12%減少しますが、東京都の人口割合は2035年には日本の人口の12.2%に増加すると予測されています。東京都総務局統計部の人口予測では、2年後の2020年に1385万人、7年後の2025年にはピークを向かえ1398万人(区部:976万人、多摩・島部:422万人)にまで増えますが、その後は減少していき22年後の2040年には1346万人(区部:952万人、多摩・島部:393万人)にまで減るという予測になっています。しかし日本全体の人口減少と比べると緩やかなため、日本における東京都の人口割合は増えていき、一極集中の状態は続きます。
東京都(近郊含む)は働く人・働く場所が日本一多いため賃貸住宅需要も一番多く、他の地域から東京都への人口流入は今後も続き、毎年1月~3月期は特に活発な賃貸需要が確実に見込める安定したマーケットを形成しています。(但し、区市町村単位では優劣があります。)
この様な東京地域でオーナー様が末永く安定した賃貸事業を行えるよう、また将来次世代へ賃貸事業を承継していけるよう、弊社はオーナー様をサポートしていきたいと思います。