歳を重ね自分で確定申告をしたり物件を見に行ったり、色々と考えることがだんだんと思い通りに出来なくなってきた。
建物も木造３２年とメンテナンスにもお金が掛かる時期に差し掛かって来て、将来どうしたら良いか悩んでいる。
息子達にそろそろ引継いで将来の建替え等の話もしたりしているが、一緒に住んでもいないので上手く伝わらないので困っている。

まずは建物の状況を再度調査し現況レポートをご提出させて頂きました。内容としては、現在の稼働率グラフ（満室でしたが空室率がここ５年でどれぐらいか）、今後の修繕にどれぐらいのタイミングでどれぐらいの費用が掛かるかの長期修繕計画、将来の収支の予想グラフ等です。
合わせて、総合的な視点で判断できるように、売却する場合の現在の時価査定書、建替えする場合のプラン、見積り書等も取り揃えました。
その上で、息子様にも同席をお願いし、総合的に今後どうするかの打合せの場を設けさせて頂き、お母様の想いと息子様の想いを吐露する場ともしました。

数回の打合せを重ねた上で結果としては、賃貸経営を息子様がするイメージが湧かないということ、将来的に建替えたとしても今よりも床面積のボリュームが下がってしまうという点から、まだ収益物件として売却が出来る築年数ではある点、将来の認知症の恐れ等も考慮した上で、今の内に売却しサービス高齢者住宅→老人ホームへの入所代の為に高めの出し値で売却を進めるという方針に固まりました。

その後売却活動開始より３か月程度で無事に売却の運びとなりました。結果としては当初のお母様のご子息に継いで欲しいという想い通りにはなりませんでしたが、ご子息の足かせになる不動産を残してもしょうがないということも話し合いをする中で分かり、これが一番良い選択だったし、早めに解決出来て良かったとご意見をいただきました。